犬を飼うということ

Withdog 犬と飼い主の絆について

【妊娠中なのに犬を飼った娘】はじめは預かりだったはずなのに ~ルイがうちにきてすぐ~

うちの子がうちにきてすぐ|No.2 f:id:masami_takasu:20180219175035j:plain

撮影&文:まる
 
今日のお話は

作者まるさんの家に、愛犬ルイがやってきたお話です。
本当は娘さんの犬のはずでした。それが事情があって、まるさんの愛犬になったのです。
手が掛かかる子。世話が大変な子。
娘さんから、預かっているつもりだったのに――
でも、いつの間にか、そうではなくなっていました。

こんな方に:
躾のできていない犬を引き取ることになった|威嚇と噛みつきがある|先住犬がいる状態|手がかかる子を愛せるだろうか?|同じような経験した方の話が聞きたい

 最初は娘が飼い始めた犬でした

ルイが初めてうちに来たのは7年前のことです。
同居していた娘夫婦が、ペットショップでルイに一目惚れしました。
「突然犬を飼いたい」
と言いだしたのです。

その当時、娘は妊娠5ヶ月――
当然、私は反対しました。

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311、震災の日に思う事 まとめ読み(Complete)を公開しました。

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本まとめ読みは、1018年3月11日に公開した、奥村來未さんの手記をベースにして構成したものです。

Review
カテゴリー:エッセイ、コラム
作者:奥村 來未 (末話の1記事のみ 高栖匡躬 )
2011年3月11日、午後2時46分
東日本大震災発生
マグニチュード9.0
未曽有の大震災の現場にいた作者。
発生直後のこと、避難所での出来事を記した手記です。
震災の日に思うこと。
とても大切な思いが詰まっています。

【ペットの死に備える】死後の変化 - 体験談 ~いつかの時の知識として~

Mackの闘病記:死後の変化
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撮影&文|奥村 來未
 
この記事は

ペットの死は何度も経験するものではありません。犬猫の平均寿命は15年。一生のうちで5回経験すれば多い方でしょう。それはつまり、ペットの死後の姿を見る機会も少ないということです。本作はペットを看取った経験者が書き残した体験談です。

こんな方へ:
ペットが亡くなる前に、心の準備をしておきたい|家族にショックを与えないように、自分が先に知識を得ておきたい|経験者の話が聞きたい

 この記事を書く理由 ―心の準備―

2017年10月20日に、私は愛犬Mackを18歳で亡くしました。

その時に初めて経験した肉体の変化。
死後硬直しか知らなかった私は驚くことばかりで、そしてどう変化するのか全く知識のなかった私は心の準備なく目の前で変化していく愛犬を見なくてはいけなくなり、それは今思い出しても、胸が苦しくなるほどショッキングな現実でした。

今回は、少し生々しくなってしまうと思いますが、私が目の当たりにした死後の変化をここに記すことにします。

それで私と同じように、何の心の準備もなくその事実を見なくてはいけなくなる方が、一人でも減ればと思いながら。

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【マダニ】危険な病気を媒介、要注意です ~人にも感染する、人獣共通伝染病の恐れも~

ここは『ハナちゃんの動物病院』(犬版)です。

今日はマダニのお話です。暖かくなってくると、出てくるんですよね。ダニ。

マダニは、ダニと言っても大きいんです。
色んな(危ない)病気を媒介しますから注意して下さいね。
時には、命に係わる病気まで。

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撮影&文|ハナちゃんママ

 暖かくなってくると、ダニ被害の季節

肌寒い日があったり、初夏のような暑い日があったりと気温の差が大きい時期は、体調をくずしやすいですから、十分に気を付けて下さいね。

最近、ダニの被害のペットたちが来院するようになりました。
もう、ダニ・ノミ・フィラリア予防の時期ですね。

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【ペットロス】闘病で飼い主が流す『血の涙』とは ~看取って初めて分かること。伝えたいこと~

闘病で飼い主が流す『血の涙』とは?
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撮影&文|樫村慧
 

また春がやってきた。
愛犬ラフを見送ってから、2回目の春だ。

ラフは4月20日生まれ。生きていれば、今日で13歳になる。
いなくなって寂しいかと聞かれれば、それは寂しい。思い出さない日はない。
しかし、それも案外悪くないと思う自分もここにいる。

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選択こそが飼い主にとっての闘病 ~視点の変化で闘病は変わる(5/5)~【迷わないという覚悟】

身を切る選択をし続けること - それが飼い主の闘病
視点の変化で闘病は変わる

文|高栖 匡躬 表紙|老犬アルバム No.79 小次郎さん
 
こんな方に
愛犬が急に病気になった|心の準備ができておらず、動顛している|何をしてあげたらいいか分からない|闘病生活が不安で仕方がない|このまま亡くなってしまうのではないか|経験者の話を聞きたい

 

愛犬の闘病では、飼い主は何度も選択を迫られます。
犬が口をきけない以上、飼い主が愛犬に代って選択をし、経過を追い、検査の結果を待つしかありません。

そして――
検査の結果が出ると、次の選択が待っています。

こと犬の(最後の)闘病に絞れば、その選択は生易しいものではありません。
何故ならば、その選択が愛犬の命を左右することになるかもしれないからです。

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【2匹目を迎える】自然に消えたわたしの迷い ~ここあ がうちにくるまで~【はじめての多頭飼い】

うちの子がうちにくるまで|No.19 うちの子がうちにくるまで

撮影&文|はなここ
 
今日のお話は

『はながうちにくるまで』の作者、はなここさんのお宅に、2匹目の愛犬ここあを迎えるお話。
多頭飼いの2匹目は、1匹目を迎える時とは違う葛藤があるものです。
飼おうと考えたのは、1匹目のはなさんが寂しくないようにいうのが理由です。同じ理由で多頭飼いを始めた方は多いでしょう。さて、ここあは、すんなりはなここさんの家に来るのか?

こんな方に:
多頭飼いを考えている|ダックスフント同士の相性は?|経験した方の話が聞きたい

 一匹目の子が寂しくないようにしたい

今回は、我が家にとって2番目の家族、『ここあ』のお話をしましょう。

最初の子、『はな』を迎えてから、私たちは『はな』が寂しくないように、ブリーダーさんが定期的に開催する「オフ会」に参加するようになりました。

1度目の「オフ会」は、『はな』が我が家の家族となってまだ2ヶ月にも満たない頃。
そこには可愛い仔犬達がいて、多頭飼を望んでいる参加者たちが、その日のうちにその子たちを、新しい家族として連れて帰りました。

そして、私たちはその姿を、微笑みながら見ていました。
当時の私は、私にベッタリの『はな』以外の子を迎えることなど、考えてもいません。『はな』だけに、愛情を注ごうと思っていました。

 

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【ストルバイト結晶】我が家は手作り療法食派 ~だって添加物は食べさせたくない~【闘病中】

病院の療法食はどうしても嫌でした
ストルバイト結晶_闘病記

撮影&文|てんルナお母さん
 
この闘病記は

ストルバイト結晶を指摘された飼い主さんが、病院の療法食でなく、手作り食で対応しようと悪戦苦闘するお話です。健康な時には食べ物の選択肢があるのに、病気になると病院の療法食だけが唯一の選択になる。それに疑問を抱いた、一人の飼い主さんの行動です。

こんな方へ:
愛犬がストルバイト結晶と診断された|療法食を食べるしかないのか?|愛犬が療法食を食べてくれない|病気でも、食べる楽しみを与えたい|経験者の体験談を聞かせて欲しい

 ストルバイト結晶ってご存知ですか?

今日は、うちの愛犬ルナの疾患について書こうと思います。
疾患名はストルバイト結晶。聞きなれない言葉ですよね。

これから病気の話を書きますが、言いたいことは病気のことではなくて、どうやってそれと向き合うかと言うお話です。色んな対処方法があるなかで、飼い主は悩みながら選択をしていきます。そんなお話。

もしも同じ疾患で悩んでいる飼い主さんがいらっしゃったら、どうか参考にしてくださいね。同じ疾患でなくても、闘病で悩む飼い主さんがいれば、少しでもお役に立てればと思います。

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【凍結手術】低温のガスで、腫瘤を壊死させる治療法 ~老齢犬の治療に向いています~

ここは『ハナちゃんの動物病院』(犬版)です。

今日は凍結手術のお話ですよ。

低温のガスを使って、体に出来た腫瘤(しゅりゅう)を壊死させて、取ってしまうんだって。麻酔がいらないから手軽だし、安全そう。
でも、ママはどんな判断をするのかな?

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撮影&文|ハナちゃんママ

 凍結手術は、メスを使わない手術

今日は、凍結療法ペンを使った凍結手術の話です。
小さなイボや腫瘤を治療する機械です。

大がかりな装置ではないペン型で、カートリッジでガスを噴出します。

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【過去の喫煙リスクも軽減できる】もう吸っちゃったよ-と思っている方へ ~禁煙のススメ(3/3)リカバー編~

犬にだって受動喫煙と3次喫煙の被害はある禁煙のススメ

文|高栖 匡躬
 
こんな方に

長年タバコを吸っている|タバコはやめられないなあ|家には犬もいる|犬は可愛いなあ、犬もやめられないなあ|タバコは台所やベランダで吸うから、犬には影響ないと思うよ

 今すぐ禁煙したとしても効果はあるのか?

これまで2回連載した、犬の受動喫煙の記事に関しては、予想以上に反響をただいて驚きました。皆さん、気になさっていたんですね。

そんな中で、ちょっと気になる質問を受けました。
既に喫煙をしていて、これから禁煙をしたとして、ご自分の愛犬の病気のリスクは改善されるかどうかという内容です。

本当は記事は2回で終わる予定だったのですが、質問の内容に即して、本話を追加したいと思います。

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【犬の健康被害】数字から見た犬の受動喫煙のリスクと考察 ~禁煙のススメ(2/3)データ編~

犬にだって受動喫煙と3次喫煙の被害はある禁煙のススメ

文|高栖 匡躬
 
こんな方に

長年タバコを吸っている|タバコはやめられないなあ|家には犬もいる|犬は可愛いなあ、犬もやめられないなあ|タバコは台所やベランダで吸うから、犬には影響ないと思うよ

小型犬ほどリスクが大きい

前回に続いて犬の受動喫煙の話。今回はデータ編です。

前回のおさらいを少しすると、犬の方が人間に較べて、受動喫煙の害が大きいとするのは、煙草の煙は空気に較べて比重が大きいために、低いところ(つまり床に近いところ)を漂うことになる。――という事実に起因します。
これはとりもなおさず、『小型犬ほどそのリスクが大きい』ということでもあります。

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【犬の受動喫煙と3次喫煙】犬と煙草、どちらが大事? ~禁煙のススメ(1/3)概要編~

犬にだって受動喫煙と3次喫煙の被害はある禁煙のススメ

文|高栖 匡躬
 
こんな方に

長年タバコを吸っている|タバコはやめられないなあ|家には犬もいる|犬は可愛いなあ、犬もやめられないなあ|タバコは台所やベランダで吸うから、犬には影響ないと思うよ

 ある日、犬を飼っている友人から電話がかかってきました

今日は、犬の受動喫煙のお話をします。
まずは、煙草とは無関係な、ちょっとした昔話から始まります。
春の選抜高校野球を見て、不意に思い出してしまいました。

少し前のことです。故郷に住む幼馴染が電話を掛けてきました。
「よう元気か?」
電話の先からは、懐かしい声がしました。
「オウ、元気だよ。お前こそどうなんだ?」
懐かしくて話がはずみました。旧友というのは良いものです。
そのうちに友人は、「実は――」と、本題を切り出してきました。

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