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【まとめ】チョコラッの闘病記 ① ~発症から病名が分かるまで~【非再生性免疫介在性貧血】

【関連コンテンツ】

非再生性免疫介在性貧血:
病名が分かるまで 1話~3話
非再生性免疫介在性貧血 闘病記

Review
カテゴリー:闘病記
作者:らぶプー

――記事より抜粋――
わが家の愛犬、チョコラッは、現在『非再生性免疫介在性貧血』という病気と闘っています。病気の確定診断は2016年11月2日に行なわれましたが、その予兆は10月26日からありました。
最初は鼠径ヘルニアとの診立て。しかし貧血の症状があり、そこから3回の血液検査ががあっての病気の確定です。

聞くところによると、『非再生性免疫介在性貧血』は致死率が非常に高く、気付いたら時遅しで、すぐ亡くなってしまうケースが多いようです。
病名を告げられたときに、必死になってネット情報を探したのですが、獣医さんの小難しい、私には理解出来ない文献ばかりで、一般のブログなどがほとんどありませんでした。

考えてみると当たり前ですが、愛犬が亡くなるってしまってからは、飼い主さんたちは皆、当時を振り返って、こんな治療してましたなんて書く気力にもならないでしょう。だから、一般の方が分かるような文章がないんだと思います。

私の拙い文章で、少しでも、「あぁ、こんな病気もあるんだな」って皆様に少しでもご理解頂けたら幸いです。

まずは10月26日のブログに遡って、闘病記を記していきたいと思います。

―― らぶプー ――

【目次】

 10月26日 ~ 11月2日

1話(1/3)| 10月26日|チョコラッ鼠経ヘルニア

作者であるらぶプーさんの愛犬、チョコラッの『非再生性免疫介在性貧血』の闘病記。

この病気は、自己免疫不全で起きるもの。
自分の免疫が、自分の体を攻撃し始めるのです。
病原菌やウィルスが見つかるわけでもなく、CTやMRIにも病変が映りません。
だから、最初はそうだと分かりません。

なんとなく調子が悪い……
病院に行っても原因不明。
しかし、状況は悪化していく。
何故――

それが始まりです。
それで諦める飼い主さんも、獣医師も多いのです。
しかし、諦めきれない飼い主さんと獣医師が、原因を探っていくのです。

チョコラッの闘病記は、そんな飼い主さんの記録です。
まずは病名が確定するまでのお話から。

2話(2/3)| 10月28日|チョコラッ採血2度目

病名確定までの検査が続きます。
記事内では、免疫介在性貧血である可能性にも触れられますが、
この時点ではその確率は低いとの判断……

貧血には色々な理由が考えられるので、”免疫介在” に行きつくのに時間がかかるのです。

本話は、それが分かるようなお話です。

3話(3/3)| 11月2日|チョコラッ、免疫介在性溶血性貧血?

ついにチョコラッの病名が確定します。
――病名は、免疫介在性溶血性貧血。
つまり、難病です。

免疫抑制剤を使うしかないのですが、それを使うと他の病気に罹りやすくなるし――
飼い主は悩ましいですね。

※実はもっと後の方で、本当の病名(もっと深刻)も明らかになり、
また免疫の不思議な振る舞いも記事内に出てきます。

【予告】『チョコラッの闘病記』

――公開に先立って配信した予告です――

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 チョコラッの闘病記について(1/2)

この闘病記には特別な思いがあります。

著者のらぶプーさんとは、前から親交がありました。
別の記事掲載の件で、らぶプーさんにご連絡した時のことです。

「実はチョコラッは、もう長くないかも」
という言葉が、らぶプーさんからの返事に添えられていました。

愛犬のチョコラッさんは、ブログでしか知らない子です。
しかし、とても心配になりました。
筆者が愛犬ピーチーを亡くした年のことなので、尚更だったかもしれません。

当時らぶプーさんをどう励ましたか、もう覚えていませんが、たった1つだけ、
「看護も介護も、積極的に楽しむんだよ」
という事は伝えました。

恐らく、それがこの頃だったはずです。
(次の記事に続きます)

――高栖匡躬 ――

この闘病記の経過

非再生性免疫介在性貧血 闘病記 

▶病気の発覚から病名が分かるまで
2016年10月25日~11月2日

本当の確定診断まで
2016年11月5日~11月24日

先の見えない、はじめの半年
2016年12月14日~2017年4月23日

1年生存率5割って
2016年5月6日~2017年10月14日

1年は過ぎたけれど
2017年10月20日~2018年4月20日

2年生存を目指して 
2018年4月22日~2018年10月31日

ついに3年目に突入 
2018年4月22日~2018年10月31日

――次のまとめ読み②に続きます――

作:らぶプー
 ▶らぶプー:他の作品一覧
解説:高栖匡躬 

――次のまとめよみ――

次章は、最終検査結果まで

病名は『免疫介在性溶血性貧血』から『非再生性免疫介在性貧血』に。
悲しむでもなく嘆くでもなく、ユーモアを交えなが、闘病記を記す作者。
その心中は?――
悲しみも嘆きも、無いわけはありませんよね。
それでも書くのです。淡々と。

愛犬との思い出のために。そして、いつか後に続く誰かのために。

自己免疫不全関連記事

自己免疫不全は自己免疫疾患とも呼ばれ、非再生性免疫介在性貧血の原因になっているものです。下記はその関連記事です。
【自己免疫不全】(全3話)

2015年のある日、我が家の愛犬ピーチーを病魔が襲いました。
最初は夏バテかなと思い、次に熱中症を疑いました。
かかりつけの獣医師も、熱中症との診たてでその治療を。

しかしピーチーの状態は悪化の一途。
ただならぬ状態に、未明の救命救急に飛び込み、そこで発覚したのが重度の肝炎でした。
結局後になって、それが自己免疫不全が引き起こしたと分かるのですが、まさか免疫の暴走が劇症肝炎を引き起こすなど、想像もしていませんでした。

【劇症肝炎】【自己免疫不全】(全18話)

愛犬ピーチーは2014年8月16日の早朝6時、救命救急に駆け込みました。
40度を越える高熱。ぐったりとして動けない。
ただごとではないと思いました。

振り返ると、異常を感じたのはその6日前
突然の体の震えと、食欲不振
恐らくそれが前兆だったのでしょう。
ここから、命を賭けた闘病が始まったのでした。

【ステロイド】【減薬】(全3話)

ステロイド剤は一般的な薬であるにも関わらず、必要以上に嫌われているように感じます。その原因として、適切な使用方法が行われておらず、そのために無用の副作用を被る場合が多いのだと想像できます。

実際に飼い主さんたちが書いた体験談(闘病記)を読むと、動物医療の専門家である獣医師でさえ、ステロイド剤の功罪を良く知らないで使っている場合が多いように思えるのです。

 同じ作者のコラムです

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車椅子の犬を、見たことがありますか?
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それとも、「おはよう、元気だね」くらいの一言がいいのかな?

どちらにしても、気遣いをしてあげたいものです。

 おすすめのまとめ読みです

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ペットの闘病は気持ちの持ち方次第で、楽しくもなるし、苦しいだけにもなります。
愛犬を亡くした飼い主さんなら、分かるはず。
振り返れば、愛犬がそこにいてくれただけで良かったんだと。
闘病中は、幸せの中にいるのです。

 

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