虹の橋の向こうへ
ちぃの闘病記:心臓腫瘍(5/5)
別れの日
ちぃが泣いているように見えた日――
その日の夜に、ちぃは亡くなりました。
ちょうど夜の12時に、家族が見守る中で、ちぃは静かに倒れて、そのまま息を引き取ったのです。
ちぃのがんが見つかってから、一か月と20日間の命でした。
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今は季節の変わり目。そのせいもあってか、病状が急変する老犬さんがとても多い。
ツイッターやブログで、そんな老犬さんを目にする度に、3年前のラフの闘病を思い出す。
大型犬の闘病や看護、介護は想像以上に大変だった。大きなカラダを支えたり、抱いて移動したり、寝返りをさせたり。そのひとつひとつが体力勝負。私の場合は、腰痛持ちだったので、腰痛ベルトが欠かせなかった。それはラフの闘病をしていく上で、自分の身を守る鎧のようなものだった。
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当事者になってみて実感したことだが、大型犬の飼い主が我が身を守ることは、想像以上に重大なことだと思う。万が一にも自分が倒れてしまうと、愛犬の命を守ってやれなくなるからだ。無理をしながらも、無理をしすぎないようにしなければならない。
今日は自分の体験から、そんな大型犬介護の話をしようと思う。
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愛犬愛猫の食事に悩む方は多いと思います。それは、この種の記事やブログがネット上に数えきれないほどあることからも明らかです。
しかしそれらの記事は、信用できるものなのでしょうか?
【食べムラ】【食欲不振】【拒食】【偏食】【小食】【老犬(シニア犬)の食欲減退】は、本来ならば、分けて語られてしかるべきなのに、多くの記事では、意味が曖昧な【食べムラ】に一括りにされていて、解釈に誤解を生じやすくなってしまっていあます。更にそれらの記事は、愛犬猫の食べ物を選ぶ視点が、あまりにも近視眼的であるように思います。
毎日食べる大切なものなのだから、『食いつきが良い』とか、『毛艶がようなる』というような目先の効果ばかりを見ないで、もっと広い視野で、愛犬・愛猫の一生をプランするように選んであげるべきものだはないかと思うのです。
また「食べる」ばかりが注目されますが、「食べない」ことにも意味があります。
本記事は、これまでとは少し違う視点で食べものを語った8連載を、まとめ読みにしたものです。手術のできないがんを抱えてしまったちぃ。
私はちぃが最期をむかえるまでの間、痛みや苦しみを、少しでも軽くすることはできないものかと、毎日考えました。特に、週に一度の大学病院での検査の日には、いつも苦しい選択をせまらせることになりました。
抗がん剤を使って、奇跡が起こることに望みをかけるのかどうかの選択です。
もしもその治療を選んで奇跡が起こらなければ、ちぃの体に負担がかかり、死期を早めるにちがいありません。
『警察犬の学校に行くこと』(全4話)では、愛犬を警察犬学校にやる飼い主の立場を中心に書いてきましたが、今回はこれまでに触れられなかった、チッチ先生からの教えについてまとめておこうと思います。
チッチ先生から教えてもらったことは、とてもシンプルでした。しかしそれは、飼い主が愛犬と仲良く付き合っていくための、根本姿勢のようなものだと筆者は思いました。
しかしながら、うちのピーチーに良かったことが、どのワンコにも良いわけではないでしょう。また根本姿勢であるとはいいながら、18年も前の話なので、いまとは状況が異なる点もあると思います。
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なるべく注釈を添えながら書きますが、どうかそれを鵜呑みにしないで、使えるところだけつまみ食いをしていただければありがたいです。
それではまとめていきます。
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カテゴリー:闘病記
作者:高栖 匡躬
その日愛犬のピーチーは元気が無く、食欲がありませんでした。
喜ぶだろうと思って、大好きなアイスクリームを上げてみたのに、それも食べないのです。おかしいぞと思いました。
このときピーチーの体の中では、急性膵炎が起きていました。
そしてその急性膵炎は、胆管閉塞を併発し、ピーチーは絶体絶命のピンチとなります。掛かりつけの主治医は、暗に安楽死をすすめました。
しかし飼い主は、闘うことにしました。
いや、そんな積極的なものではなかったかもしれません。
諦めきれなかった。
諦めないためには、闘うしかなかったのです。
本闘病記で扱っているのは、
【膿皮症】
【急性膵炎】
【前庭疾患】
です。
『警察犬の学校に行くということ』の最後に、家に帰ってきたからのピーチーの様子を書いておこうと思います。
ピーチーが学校からうちに帰る日の事。別れ際にチッチ先生は「しばらくは、優しくしてやって下さい」とおっしゃいました。その時はチッチ先生の言葉の意味か分かりませんでしたが、その後のピーチーの様子を見ていて、すぐにその真意が理解できました。
チッチ先生が厳しくした分、家族がやさしくすることで、よりピーチーが筆者たちに信頼感を覚えるということなのです。
筆者は「あー、チッチ先生、良く考えてくれているな」と思いました。
続きを読む今日は犬の鼻の頭についてのお話です。
犬にとって鼻はとても大事なところ。
でもここが皮膚病になったら大変なんです。
うっかり掻いたり舐めたりしている内に、そこが――
皮膚の病気はあなどれませんね。
皮膚病の中には、免疫が関係するものがあります。
鼻の頭や目のまわり、耳、唇の周囲、肉球のあたりや肛門などの皮膚がガサガサして、痂疲(かひ:かさぶたのこと)ができたり、剝けて赤くなったり、脱毛も起きたりします。
※以下、患部の写真があります。苦手な方はご注意ください。
続きを読むハナちゃんの動物病院は、日光に実在する日光動物病院の、診察記を連載したシリーズ記事です。
院長先生のハナちゃんママと、看板犬のハナちゃん、ハナちゃんの妹のコポーちゃんが色々な病気を、分かりやすく解説してくれます。
今回は、【犬版】まとめ読みの第4回目。
さて、今回はどんな病気を診察するのかな?
――今回は――
第25話の腫瘤をはじめとした、8話の診察記です。ハナちゃんの動物病院は、日光に実在する日光動物病院の、診察記を連載したシリーズ記事です。
院長先生のハナちゃんママと、看板犬のハナちゃん、ハナちゃんの妹のコポーちゃんが色々な病気を、分かりやすく解説してくれます。
今回は、【犬版】まとめ読みの第3回目。
さて、今回はどんな病気を診察するのかな?
――今回は――
第17話のニキビダニ寄生をはじめとした、8話の診察記です。© 2017 Peachy All rights reserved.