犬を飼うということ

Withdog 犬と飼い主の絆について

【癲癇|てんかん】6月28日 MRI検査の結果は(後編) ~発作は嫌いよ(12/31)~

ピーチーの闘病記:癲癇てんかん)編
ピーチーの癲癇闘病記

撮影&文|高栖 匡躬 (扉の写真は発病前のピーチー)
 
当時を振り返り

MRI検査の結果をまとめました。

ピーチーの病状はあらゆるものが1つの結果を指していました。脳腫瘍です。
しかし、検査の結果はそうではありませんでした。脳には異常が認められなかったのです。
ホッとする半面、別の疑問が湧き上がります。
「なぜ癲癇の発作が起きるのか?」
「癲癇以外の異常(視覚障害など)はなぜ起きるのか?」

実はここでの疑問は、後にピーチーに生じる別の病気(劇症肝炎)で、その原因を探り当て、命を救うことに繋がっていくのですが、それはもうちょっと後のことになります。

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【癲癇|てんかん】6月27日 MRI検査の結果は(前編) ~発作は嫌いよ(11/31)~

ピーチーの闘病記:癲癇てんかん)編
ピーチーの癲癇闘病記

撮影&文|高栖 匡躬 (扉の写真は発病した頃のピーチー)
 
当時を振り返り

とうとうMRI検査の当日です。

当時はMRIの機材を持っている動物病院は、日本国内で幾つもありませんでした。
なので検査を受けるというだけで先端医療に分類されて、ものすごく大きなことが起きるような気分でした。当然ながら飼い主の側にも、それなりの覚悟が求められました。

今ではMRIを持つ病院はかなり増えましたので、検査自体には、この記事で書くほどの特別感はもう無いように思います。しかし、専門医とのやりとりはかなり参考になるのではないでしょうか。
因みにこの記事の2年ほど前には、動物用のCTスキャン装置も日本国内でたった2台しかありませんでした。今ではちょっとした街の獣医さんにもあるので、隔世の感があります。
動物医療の進歩は目覚ましいですね。

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【癲癇|てんかん】6月26日 明日はMRI検査 ~発作は嫌いよ(10/31)~

ピーチーの闘病記:癲癇てんかん)編
ピーチーの癲癇闘病記

撮影&文|高栖 匡躬 (扉の写真は発病した頃のピーチー)
 
当時を振り返り

結局ピーチーはMRIの検査を受けることにしました。
これはその検査の前日に書いた記事です。

ピーチーの癲癇はあまりにも急に悪くなっていたので、医師の診立てでは、ほぼ脳腫瘍に違いないだろと言われていました。もしもそうであったなら、積極的な治療はしないつもりでいたので、検査をしても無意味だという事も考えました。

そしてもう一つ、当時は検査費用がものすごく高くて(今でも結構高いようですが)、そこまでやるべきなのか? という迷いもありましたが。

それでもやはり検査をしようと思ったには、ある理由がありました。

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【癲癇|てんかん】愛犬が発作を起こした時のTips ~発作は嫌いよ(9/31)~

ピーチーの闘病記:癲癇てんかん)編
ピーチーの癲癇闘病記

撮影&文|高栖 匡躬 (扉の写真は若いい頃のピーチー)
 
当時を振り返り

本話では愛犬が癲癇発作を起こした場合に、飼い主がとった方が良いと思われる行動をTipsとしてまとめました。

癲癇の発作で救急病院に駆け込むことや、その後の後遺症に不安になることなど、そうそう何度もあるものではありません。当時ネット検索で色々と調べましたが、通り一遍の医療記事がほとんどでしたが、それも当たり前で、この道のベテランという飼い主などいるわけがないのです。

本記事は自分の体験を、飼い主目線のままでまとめておこうと思って作成したものでした。

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【癲癇|てんかん】不思議と悲壮感は無い4度目(6月1日) ~発作は嫌いよ(8/31)~

ピーチーの闘病記:癲癇てんかん)編
ピーチーの癲癇闘病記

撮影&文|高栖 匡躬 (扉の写真は若い頃のピーチー)
 
当時を振り返り

本話は4度目の発作の時のお話です。

4度目となると「また来たか」という思いです。
しかし、ピーチーの場合はその発作の間隔が段々と短くなってきており、発作自体もかなり激しいものでした。発作の度に視野が狭くなったり、躾(トイレや、座れ、待てなど)がとれてしまうことからもそれがうかがえました。

一通りのことを経験し、前向きに立ち向かおうと覚悟が決まるのと同時に、今の治療法(処方された薬)では駄目なのではないかとも考え始めた頃です

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【癲癇|てんかん】だんだん慣れてきた3度目(6月1日) ~発作は嫌いよ(7/31)~

ピーチーの闘病記:癲癇てんかん)編
ピーチーの癲癇闘病記

撮影&文|高栖 匡躬 (扉の写真は小さい頃のピーチー)
 
当時を振り返り

本話では、3度目の発作についてまとめています。

癲癇の大発作は症状が激しいために、何度それを見ても平静ではいられず、飼い主の心はざわつきます。とはいうものの、全く慣れないかと言うとそうでもありません。病気について知識を得ると、命にかかわるような重篤な発作は、そうあるものではないことが分かってくるからです。

我が家も3度目は、かなり冷静に発作の観察ができるようになっていました。

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【ピィ子の成長日記】優しくボールが噛めるんだよ【遊び方が上手くなった】

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うちにきて538日目 ~ピィ子の成長日記~
撮影&文|高栖匡躬
 

ボールが大好きなピィ子。そして顎が強靭なピイ子。
ボール投げをすると、ピィ子はボールに執着してガジガジ離さず、野球の軟式球でさえ僅か10分ほどで牙が貫通して穴をあけてしまいます。そして1週間もするとその穴が裂けて、弾まなくなってしまいます。
つまり、毎週1個ボールを破壊していたのです。
しかし、そのピィ子が――

【癲癇|てんかん】大好きなフード食べないの? ~発作は嫌いよ(6/31)~

ピーチーの闘病記:癲癇てんかん)編
ピーチーの癲癇闘病記

撮影&文|高栖 匡躬 (扉の写真は小さい頃のピーチー)
 
当時を振り返り

前話では癲癇の大発作の後で、しつけが取れてしまった事例をご紹介しましたが、今回も発作後の困った行動について書いたものです。

これは病気の後遺症とは違う性質のものなのですが、ピーチーは大発作の苦しさと、薬の不味さに、食べ物の記憶がつながってしまって、大好物だった食べ物が嫌いになってしまったのです。やがてそれは大好物だけでなく、いつも食べているドッグフードにまで波及していきました。

言うまでもありませんが、食事はバイタルに直結するものですから、大問題です。
後になって考えると、その理由は自分でも納得できるものですが、当時は癲癇とフードを関連付けて書いた記事や体験談がありませんでした。

ご参考になれば幸いです。

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【癲癇|てんかん】トイレのしつけが取れちゃった ~発作は嫌いよ(5/31)~

ピーチーの闘病記:癲癇てんかん)編
ピーチーの癲癇闘病記

撮影&文|高栖 匡躬 (扉の写真は小さい頃のピーチー)
 
当時を振り返り

癲癇(てんかん)の大発作は、おさまればケロッとしていることが多いのですが、後遺症を伴う場合があります。

ピーチーの場合は発作直後、全速力で走り回る、不安そうに壁を向いている、部屋中をパトロールするなどの行動の異常が見られましたが、それらは1時間ほどで解消しました。もっと長く続く異常としては、視界の下半分が欠けてしまう現象も起きましたが、こちらは2週間ほどかけて、回復していきました。

しかし、困った後遺症がありました。
しつけが取れてしまったのです。これは2回目の発作以降、毎回そうでした。

お座りやお手が出来なくなるくらいならばそれほど困らないのですが、トイレを忘れてしまうと、人間と一緒に生活する上で大きな支障となります。

このような事例は、ネット上の癲癇の記事には、詳しくは書かれていません。
さて、ピーチーはどうしたのか?

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【癲癇|てんかん】問題は2度目の発作(5月4日) ~発作は嫌いよ(4/31)~

ピーチーの闘病記:癲癇てんかん)編
ピーチーの癲癇闘病記

撮影&文|高栖 匡躬 (扉の写真は小さい頃のピーチー)
 
当時を振り返り

本話では、2度目の発作についてまとめています。

2度目の発作は飼い主にとって大きな意味をもっています。
1度目(はじめて)の時点では、それが突発性のもので1回限り。つまりもう2度と発作は起きないという可能性があります(実際にそういうことも多いらしい)。つまりまだ希望が持てているのです。

しかし2回目が起きるとなると、それは突発性とは言えなくなってきます。特に1回目との間隔がそれほど開いていない場合には。

ピーチーの場合はこの2度目が大問題でした。
1夜をまたいで、合計8回も発作が重積してしまったのです。

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【癲癇|てんかん】驚いた、初めての発作(4月9日) ~発作は嫌いよ(3/31)~

ピーチーの闘病記:癲癇てんかん)編
ピーチーの癲癇闘病記

撮影&文|高栖 匡躬 (扉の写真は小さい頃のピーチー)
 
当時を振り返り

この闘病記は2015年6月21日に書き始めました。
それはピーチーに4回目の発作が来た翌日のことです。 

闘病の記録を付けていくうえで、前の3回の発作についても備忘録として残す必要があると考えました。そこで時系列を遡って書いたのが、本記事以降の7話(3/27~9/27)です。この中には、発作の状況を記録するだけでなく、発作後の対処法などについてもまとめた回があります。

本話では、初めての発作についてまとめています。
特に、それに直面した飼い主の心境について――

癲癇という病気は、症状があまりにも劇的なために、飼い主の心を激しく動揺させるのものです。筆者の体験が、これから同じ経験なさる飼い主さんの参考や、気持ちの支えになると嬉しく思います。

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【癲癇|てんかん】6月21日(夕方)退院報告とこれまでの経過 ~発作は嫌いよ(2/31)~

ピーチーの闘病記:癲癇てんかん)編
ピーチーの癲癇闘病記

撮影&文|高栖 匡躬 (扉の写真は小さい頃のピーチー)
 
当時を振り返り

この日ピーチーは朝に癲癇(てんかん)の発作を起こし、主治医の動物病院に連れて行って、経過観察をしていました。病院で重積の発作が起きなければ、夕方には家に帰れるという状態です。

『夕方になって、迎えに行けるのか?』
飼い主としては心配ではありますが、何も出来ることはなく、ただ待つしかありません。

この時は、『そのままピーチーとはお別れになるかもしれない』と思っていて、例えそうで無かったとしても、お別れの日を意識した介護が始まるだろうと考えていました。
ネット検索で見る情報は、それを裏付けるような悲観的なものが多かったのです。

結果を待つ時間が長くて、その間に『そうだブログを書こう』と思い立ちました。
どうすればブログが書けるのかも知らず、Googleで検索をして、初めに出てきたアメーバブログに登録して、すぐに書きはじめました。前回も書きましたが、それはピーチーとのお別れを意識した、思い出づくりというつもりでした。

闘病ブログを書き始めたことで、色々なことが始まりました。

書き残した記録は、やがてピーチーの命も救ってくれることになります。
そしてその当時に書いた記事や、当時知り合ったブロ友さんたちとの交流が、Withdog(つまりこのサイト)を始める基礎になっています。

世の中は、不思議なものです。

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