犬を飼うということ

Withdog 犬と飼い主の絆について

【ニキビダニ】痒くはなく、脱毛が広がって異常に気付く ~ダニはイヤイヤ~【ダニの寄生】

ここは『ハナちゃんの動物病院』です。

今日、取り上げるのはニキビダニ。

ダニといえば、想像するのはカイカイですね。ヒゼンダニの寄生で起きる疥癬は、スーパー・カイカイ!
でも今日のニキビダニは、そうではないみたい。
カイカイも困るけど、気付かないもの困る!

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撮影&文|ハナちゃんママ

 痒みを伴わないダニの寄生

先日、飼い始めて1ケ月の子犬が、目の周りの脱毛で来院しました。

診察したところ、原因は人の顔・鼻のまわりなどにも寄生しているといわれる、ニキビダニでした。

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【ステロイドの減薬】減薬の経過と免疫抑制剤のこと【実例と体験談】

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撮影&文|高栖匡躬
誤解の多いステロイド剤(3/3)
 
 

前回はステロイド剤の減薬については、唯一の答えは無いということを書きました。

答えが無い以上は、飼い主が試行錯誤して、自分なりの答えを見つけていくしかないわけです。しかしそれを、全くゼロの状態から行う必要はありません。
少ないながらも情報はあります。その1つが他の飼い主の体験談です。

何をどう試みたのか? その結果はどうだったのか?
それはとても参考になるものです。特に失敗の経験は役に立ちます。

本記事では、ケーススタディとして、ピーチーの事例をご紹介したいと思います。

 

こんな方に
ステロイド剤は不安|悪い情報ばかり耳にする|与えない方が良いの?|一度使うと、やめるのが大変らしい|皆さんどうしているの?|経験者の話を聞きたい

 

【目次】

  • 誤解の多いステロイド剤(3/3)
  • ステロイド剤との長い付き合い
    •  ステロイドの大量投与について (どれほど大量なのか?)
    •  減薬を始めるまでの経過
    •  いよいよ減薬開始
    •  許される範囲の工夫(飼い側で出来る工夫)
    •  この記事のまとめ
    •  付録|ステロイド剤の使用例
    •  賢い獣医師選び、動物病院びの記事です
      • 続:獣医師選びの方法教えます
      • 獣医師選び|名医とヤブ医者
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【精巣腫瘍】何か食べたいものはないかい? ~ゆうすけの闘病記(2/3)~【終末期/看取り】

ゆうすけの闘病記:精巣腫瘍 ゆうすけの闘病記:精巣腫瘍

撮影&文|ゆうすけパパ

 容態が変化してから

ここからは、ゆうすけの容態が変化してからの記録です。
病気に対してはもう手の打ちようがなくなり、闘病というよりも、どんな介護をしていたを記していきます。

手の打ちようがないと言っても、諦めて投げ出したわけではありません。
病気を治してやるための闘病でなくなっただけで、一緒に楽しく過ごすための闘いはここから始まります。

 

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車椅子犬からのお願い ~どうか皆さん、気遣ってあげて~【察して欲しい、飼い主の気持ち】

車椅子を使っている犬を見たことがありますか?
車椅子を使っている犬を見たことがありますか?

撮影&文|らぶプー

 はじめに - 我が家の愛犬は車椅子犬

皆さんは、車椅子を使っている犬を見たことはありますか?
この記事は、車椅子犬からのお願いです。

わが家のチョコラッは、車椅子犬です。
別々の理由で、2度車椅子犬になりました。

1度めは椎間板ヘルニアで歩けなくなった時。
――この時に車椅子を初めて使いました。
2度めは鼠径ヘルニアになったとき。
――手術をしたのですが、別の病気(免疫介在性貧血)があってリハビリができず、車椅子を使いました。
今は、体力が戻って来たので、幸いにも2度目の車椅子犬を卒業をしたばかりです。

 

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【ステロイドの減薬方法】実は獣医師もそんなに詳しくない 【犬の場合】

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撮影&文|高栖匡躬
誤解の多いステロイド剤(2/3)

前回は、筆者の愛犬ピーチーを例にとって、ステロイド剤を処方する事になった経緯と、処方によって発現した副作用について書きました。

今回からは、本題である減薬について触れて行きます。
ステロイド剤は効き目は明らかなのですが、処方(服用)することによる副作用があり、またそれを止める、または減らす際にも、別の副作用があります。

この記事で扱うのは、止める、または減らす際の副作用で、その難しさや危険性について触れて行きます。

減薬は実質的な難しさと、情報量の少なさから来る難しさがあります。
混同されがちですが、なるべくそれを分けて語っていきます。

 
こんな方に
ステロイド剤は不安|悪い情報ばかり耳にする|与えない方が良いの?|一度使うと、やめるのが大変らしい|皆さんどうしているの?|経験者の話を聞きたい

 

【目次】

  • 誤解の多いステロイド剤(2/3)
  • なぜステロイドは減薬が大変なのか?
    •  離脱症状って何?
    •  減薬に関する方法論
    •  一番の問題は、情報不足
    •  付録|ステロイド剤の使用例
    •  賢い獣医師選び、動物病院びの記事です
      • 続:獣医師選びの方法教えます
      • 獣医師選び|名医とヤブ医者
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【精巣腫瘍】後悔はほんの少しだけあるよ ~ゆうすけの闘病記(1/3)~【闘病/告知】

ゆうすけの闘病記:精巣腫瘍 ゆうすけの闘病記:精巣腫瘍

撮影&文|ゆうすけパパ

 はじめに -私がした選択と、ほんの少しの後悔

私の大切な愛犬、ゆうすけは2017年11月14日に、虹の橋に出発してしまいました。
病名は精巣腫瘍。悪性度が高かったため、発見から僅か1か月半後のことでした。

ゆうすけはとても頑張ってくれて、私は闘病には大きな後悔はありません。
しかし今振り返ると、「こうしておけば良かった」と思うことが幾つかあります。

今後似たような病と戦う飼い主さんの参考になればと思い、私が闘病時にした選択と、ほんの少しの後悔を書き残したいと思います。

 

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【肛門腺の炎症】肛門腺絞りは定期的にやってあげてください ~溜まりにくい子もいます~

ここは『ハナちゃんの動物病院』(犬版)です。

今日は肛門腺の炎症のお話ですよ。皆さん、肛門腺絞り、やってあげていますか?

肛門腺に溜まる分泌物は、定期的に絞り出してあげないと、炎症になることもあるんですよ。上手くできない方は、獣医さんにやってもらってね。
え? ハナちゃんはやってもらってるのかって?
失礼ね、そんなこと、女の子に聞くもんじゃないわ!!

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撮影&文|ハナちゃんママ

 おしりに気を付けて!

おしりが臭い・気にしている・痛がっている。
時々、そんな症状で来院するワンちゃんがいます。

肛門腺ってわかりますか?

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【ステロイドの減薬】ありふれた薬なのに、情報が極端に少ない 【実例と体験談】

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撮影&文|高栖匡躬
誤解の多いステロイド剤(1/3)

今日から3回に渡って、ステロイド剤とその減薬について書こうと思います。
筆者の愛犬ピーチーの、経験に基づいたものです。

ステロイド剤は炎症系の疾患では、どの病院にいっても処方されるありふれた薬ですが、医師から間違った用法容量を示されて、症状が悪化するケースが度々あるようです。

また悪い処方例が独り歩きしたために、ステロイドは悪い薬、恐い薬と思っている飼い主さんのも沢山いらっしゃいます。

本記事では筆者の愛犬で用いた闘病経験を元に、ステロイドの誤解を解いていきたいと思います。

 
こんな方に
ステロイド剤は不安|悪い情報ばかり耳にする|与えない方が良いの?|一度使うと、やめるのが大変らしい|皆さんどうしているの?|経験者の話を聞きたい

【目次】

  • 誤解の多いステロイド剤(1/3)
  • ステロイドは昔も今も、情報が少ない
    •  何故この記事を書こうと思ったか
    •  過去、ステロイド剤とどう付き合ってきたのか
    •  ステロイド剤の使い方が大きく変わった
    •  しかし、ピーチーは減薬をした
    •  ステロイド剤の副作用とは
    •  付録|ステロイド剤の使用例
    •  賢い獣医師選び、動物病院びの記事です
      • 続:獣医師選びの方法教えます
      • 獣医師選び|名医とヤブ医者
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【非再生性免疫介在性貧血】11月24日 確定診断まで1カ月 ~最終検査結果まで(6/6)~【闘病記】

チョコラッの闘病記 第2章(6/6)
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撮影&文|らぶプー(本記事は2016年に執筆されたものです)
 
この闘病記は

本記事は長期連載の1部。そしてチョコラッは3年目(2019年6月)を迎えて生存中です。
難病であっても希望を持ち続けたいと願う、飼い主の思いで書かれた闘病記です。
初回記事はこちらです。チョコラッの闘病記 1話

こんな方へ:
ペットに貧血の症状が現れ改善しない|非再生性免疫介在性貧血と診断された|治る見込みは?|治療法は?|どんな闘病になるのか心配|免疫系疾患の難しさを実感している|経験者の体験談が聞きたい

 11月24日 非再生性免疫介在性貧血確定まで1カ月

検査結果が出揃い、病名「非再生性免疫介在性貧血」が確定するまでに、実に1ヶ月近くかかりました。

その間、お薬を処方されてたとはいえ、チョコラッの貧血値は低いところで横這い。
下がらなかったことに感謝ですが、実はこれが、非再生性の特徴でもあるみたいなんです。

免疫介在性貧血の中でも、非再生性の症例はまだまだ少なく、あまり解明されていない分野でもあるらしい。

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【血統書付きで置き去り】今も心に残る声「おまえ、良かったな」~ゆうすけがうちにくるまで~【犬を飼うため引っ越し】

うちの子がうちにくるまで|No.22 f:id:masami_takasu:20180618203003j:plain

撮影&文|ゆうすけパパ
 
今日のお話は
今日はなんと、血統書付きで置き去りにされたコーギーのお話。
本話の主人公(飼い主さんになるゆうすけパパ)が、仕事で朝、市役所を訪れると、そこには人だかりがありました。何事かと覗き込むと、そこには可愛い犬が一匹。

「捨て犬なんです」
と言われたその可愛い犬は、昼休みにはもう保健所に連れていかれていました。

「飼い主探します!」
と思わず言ってしまった主人公。
このときはまだ、誰かに引き取ってもらうつもりだったのです。

 出張先でたまたま遭遇した人だかり

ゆうすけと出会ったのは、2006年11月21日のこと。
出張先の市役所での出来事でした。

いつもは市役所の裏の駐車場に駐車して、裏口から出入りをしていたのですが、その日はたまたまそこが満車で、別の駐車場に車をとめて、表の入口に回ったのです。
するとそこには人だかりが――

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Withdogに手記を書いてみませんか?

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手記を残してみませんか?

犬や猫との暮らしって、段々と慣れて当たり前になってしまいますよね。
奇跡のように家族になったのに――
何でも無い日常は、本当は奇跡なのにね――

でも、その中にいる時は、気が付かないものなんです。
だから――
記事で残しませんか? 目の前の奇跡を。

皆さんの手記をお待ちしてます。

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【非再生性免疫介在性貧血】11月22日 再生性と非再生性 ~最終検査結果まで(5/6)~【闘病記】

チョコラッの闘病記 第2章(5/6)
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撮影&文|らぶプー(本記事は2016年に執筆されたものです)
 
この闘病記は

本記事は長期連載の1部。そしてチョコラッは3年目(2019年6月)を迎えて生存中です。
難病であっても希望を持ち続けたいと願う、飼い主の思いで書かれた闘病記です。
初回記事はこちらです。チョコラッの闘病記 1話

こんな方へ:
ペットに貧血の症状が現れ改善しない|非再生性免疫介在性貧血と診断された|治る見込みは?|治療法は?|どんな闘病になるのか心配|免疫系疾患の難しさを実感している|経験者の体験談が聞きたい

 11月22日 検査結果が変更(免疫介在性溶血性貧血→非再生性免疫介在性貧血)

先日、チョコラッの最終検査結果が出たと書きましたが、今日新たに医師から追加内容を告げられました。

チョコラッの病気、免疫介在性貧血には2種類(再生性と非再生性)に分けられるらしいのですが、チョコラッは非再生性でした。

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